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●バリ島  (2008.12/18-22)                 08.12.23 悠遊人
   
     クタ・ビーチ1                クタ・ビーチ2                ラマダ・ビンタン・バリ

 12/18(木) 昨年の年末はソウルだった。今年は体調が喘息気味で最悪。あたたかいバリを目指し、
 イザ出発。GA9881便は11:00発、超満員。日本人がほとんどでしかも若者が多い。
 後方の通路側に席を取り、止まらない咳に備える。

 18:30 デンパサール空港着。10$のVISA代を払い入国。ターンテーブル脇にはポーターがいて、
 勝手に荷物を運んでチップを要求する輩がいるので注意したい。すぐ両替をする。¥10,000=
 1,200,000IRPと相当"0"が多いのがうれしい。

 今回のホテルは空港からは車で約10分。カルテイカ・プラザ通りに面したラマダ・ビンタン・バリ
 Ramada Bintang Bali Rizort クタビーチに面した5ツ星だ。部屋は気に入り、さっそく街に出る。
 近くのレストランで海老shurimpのバター炒め、春巻、サテーとビール大で88,000RP(約750円)

 12/19(金)昨夜は何度も夢を見た。悪い夢ではなかった。起きてみるとこのホテル、意外と大きい。
 4F(最上階)からの眺めはすこぶるいい。大きな中庭を隔てプールとその先にはインド洋が。

 朝食:果物がいっぱい。やはり南国の朝はいい。客の入りもなかなかのようだ。
 今日は何の予定もない。体調の回復を待つだけだ。

 午前中、プールで本を読む。2年前もそうだったが、相変わらずロシア人が多いようだ。あいにく
 咳は止まらず、ビール抜きの1日。せめて運動不足の解消をと、午後から近くのデイスカバリー
 モール(大型ショッピングセンラター)まで歩く。歩10分。ケーキとジュースを買い、戻る。
 体調はいぜん体が重たく、絶不調。夕食はケーキで済ます。

 12/20(土)8:00に起き、海岸をウォーキング40分。午後からクタの中心部まで行ってみる。
 歩くこと15分。クタ・スクエアへ。ここにはデパートやいろんな店が固まっている。石鹸5個で
 800円。買いたいものはこれだけしかない。昼食はミエ・ゴレン(焼きソバ)とビールで¥800ほど。

 歩いて戻る途中、あいにくの雨。今は雨季なのだ。スタバに入り時間を過ごす。
 夕食はルームサービスでコーン&カニスープとビールの流動食のみ。出かけるほどの気力なし。
 夜、近くのマッサージ店へ。痛いだけの1時間だった。70,000RP。

 12/21(日)もう4日目。今日の夕には帰るというのにどこにも行っていないし、1枚の写真も撮って
 いない。しかも今日は朝から雨が降っている。なんにもやる気がしない気分は重症か。

 昼、プールサイドのレストランで海老3匹とビール。食欲だけは落ちないようだ。290,000RP。
 雨も上がり、気持ちいい海風にあたるうち、やっと体調も戻ってきたようだ。たった1万円しか
 両替してないのに、まだ半分以上残っている。せめてタナロット寺院まで行きたかったが、
 日曜は5時間要るというので断念。夕方には空港に向かうのだ。

 16:00チェックアウト。プラザバリ免税店に寄りショートマッサージを受ける(無料)。昨夜の
 マッサージよりずっと気持ちがよかった。
 
  2年前のヌサドゥアから、今回30年ぶりのクタビーチ。社員旅行で来た昔の仲間は皆元気にやって
 いるだろうか。○○専務や--部長、Kちゃんは?

 今回はほんとうに何もしない旅だった。こんな短い1人旅はそろそろ止めたい。飽きるまでいて、
 帰りたくなったら帰るのがいい。

 帰りのGA880便は約30%と空いている。ホテルも大体3割ほどの稼働率のようだ。今は全世界が不景
 気なのだ。観光業が70%以上のバリも苦しい。帰りの空港税150,000RPを残しておくことに注意
 したい。

 12/22(月) 07:00成田、帰国

タヒチ・モーレア島 (2009.9/24〜29)                 2008.9/29悠遊人

  
 ホテル:インターコンチネンタル/モーレア             キャプテンクックが停泊したオプノフ湾            サファリツアーのドライバーと

 9/24(水) 今年は事情で夏休みがすこし遅れてしまった。腰痛で半月ほど苦しんでいたので、
 のんびりできそうなタヒチに出かけることにした。地図でみるとクラゲをひっくり返したような
 形のモーレア島が気になったので、そこに泊まることにした。

 出発時、機体トラブルで3時間遅れ。関空経由で結局17時間もかかってしまった。機体はA300と
 デカいが乗っているのは3割ほど。
 パペーテ到着後、迎えが港まで送ってくれ、高速フェリーでモーレア島に渡る。所要40分。さらに
 車で40分。目的のインターコンチネンタル・リゾート&スパへ到着。随分と遠い島だ。

 着いてみるとこのホテル、タダモノではなかった。施設は他のホテル同様、バンガロー1個建てが
 中心で60棟ほど、そして本館に隣接したラナイルーム20室ほどからなるが、なんせ料金がすごい。
 水上バンガローは1泊10万以上。ラナイルームでも通常は3.6万だ。(食事なし)
 冷蔵庫の缶ビールが1000円。アメリカン・ブレックファーストは5000円だと。さすが料金も5ツ星。

 ホテルの周りはなにもない。町に出るにはタクシーを呼ぶしかないが、帰りはそれも拾えるか
 わからない。もちろん自販機などあるわけがない。まるで刑務所に隔離されたよう。
 俺はあらためて財布の中身を確認した。

 9/25(木) 昨夜はホテルビーチ内の特設会場で、タヒチアン・ダンスショーをやっていたようだ。
 午前中はプールで泳ぎ、隣のレストランで食事。エビサラダと地元HINANOビール小瓶で3000円、
 ・・・痩せられそうである。

 午後は昼寝と本を読んではひねもすのたりのたり。
 夕食はピザに水1Lで3000円。なに?ハンバーガーが2500円だと。洗面器のようなものが出てくる
 んじゃろか?
 しかし、このままでは寝てるだけで終わってしまいそう。がんばって明日のサファリツアーを予約。

 9/26(金) 7時起床。安い朝飯を探す。パン、ジャム、ジュース、コーヒーだけのセットメニュー
 (Express)¥2,000というのがあった。明日からの朝食はこれで行こう。
 8:30サファリツアー出発。料金4500CFP(約7000円) 4WDにアメリカ・コロラドからの新婚さん
 と同乗。ドライバーは8人の子持ちMr.ランデイ・ジョンソン(似)。

 まずオプノフ湾の見える丘へ4WDで駆け上る。最後はバックで頂上へ。そこにはすばらしい眺め
 が待っていた。サンゴ礁に囲まれた青い海。湾には豪華客船が浮かんでいる。かつてはかの偉大な
 キャプテン・クックがここに停泊していたのだ。遠くにはインターコンチやシェラトンの水上コテージまで一望
 できる。
 ついで渓谷の奥ベルデベールへ。ここからはオプノフ湾とクック湾が望める。(ちなみにクック
 船長はクック湾には停泊しなかった)両湾に挟まれ、ロトゥイ山がある。ここまで来てこの
 モーレア島の奇妙な形(さかさクラゲ)に納得した。つまり以上の両湾はクレーターなのだ。
 Mt.ロトゥイを中央火口丘とし、バリハイなどの外輪山が取り囲んだ地形ということ。北半分は
 浸食され、海水が入り、オプノフとクック湾となったようだ。

  そこからクック湾に下る途中、石を積み上げた古代遺跡がある。このあたりには同様の遺跡が
 数多くあるようだが、みな石組みの基礎しか残っていない。

  さらに下って、パイナップル・パパイヤ・バナナ・グアバ・グレープフルーツのプランテーションを抜け、リキュール工場で試飲。
 甘すぎる酒。Mr.ドライバーが用意してくれたグレープ・フルーツだけがやたら新鮮でうまかった。
 ホテルへ戻る途中、スタンドで止めてもらい、ビール・ジュースを買込む。それぞれ400円、200円
 とやはり高い。ホテルだけじゃなくタヒチはみなすべてが高いのだ。
  これはかつてフランスがこの地域で核実験をやった代償としての政策に因るものだ。今日の
 夕食はプランテーションでもらったパイナップル1個とビールのみ。
 偉大なキャプテン・クックに乾杯!
     
       
ゴーギャン美術館の庭で              モーレア島への夕陽

 9/27(土) なんということだ。もう帰る日になってしまった。
 9:30ホテル発、ワゴンで港へ。そして10:50の高速フェリーでパペーテへ戻る。そこからタヒチ
 島のインターコンチへチェックイン。今日の深夜便で帰るので出発までの仮の宿だ。

 昨日、14:00発の島内観光を予約しておいた。6000CFP(約9000円、日本語コースは¥11,000)
 同乗はベルギーからの夫婦1組とフランスからの夫婦1組の合計5名。案内はドライバーが仏語で。
 ときどき英語。そういえばここはフランス領ポリネシア。君主は仏大統領サルコジだ。

 水族館、マラアの洞窟、ゴーギャン美術館、ファアルマイの滝、アラホホの潮吹き岩。最後にビーナス岬からの
 モーレア島の夕焼けを見て、1組はパペーテ市内のホテルへ。そして次の1組は空港へ。最後に私
 の泊まるインターコンチへ。全行程4時間なり。

 夕食をホテルで済まし、シャワーを浴び、深夜9/28(日)01:35発TN78便で成田に向け出発。
 搭乗率4割、直行11.5時間で成田着。

 ※結論を言おう。

  1.ハネムーナーを除き、年収1200万以下は行ってはならない。
  2.ここは仏領。フランス語圏。強烈な物価高。食事はAIRを含め美味しい。
  3.タヒチ島、モーレア島は相当古い火山島だが、Activな山はない。
  4.ホテルやパペーテの市内を除けばタクシーが拾えない。
  5.とりたてて見るところなし。ゴーギャンは日本にこそ来るべきだった。
  6.海に行きたいならハワイやバリ、石垣島を薦める。

●続々:奥日光戦場ヶ原と小田代ヶ原」湿原            2008.8/10悠遊人

    
       湯滝               小田代ケ原            小田代ケ原の「貴婦人」

 8/9(土)東京は今日もうだるような暑さだ。今月はさらに涼を求め、奥日光・戦場ヶ原に向かう。
 東武日光駅前9:26発の乗合バスで奥日光湯元へ。終点のひとつ手前の湯滝で下車。湯の湖から流れ
 落ちる豪壮な湯滝にしばし見とれつつトレッキング開始。11:00
  湯川沿いをくだること15分で小滝が見えてくる。森に埋もれたこじんまりした滝。
 さらに下って、小田代橋を渡り泉門池まで約30分。高層湿原の外縁部にはだいたいこういった小池
 が存在し、湿原を取り囲んでいることが多い。この池にはこれから向かう小田代ケ原からの湧水が
 流れ込んでいるようだ。ここで昼食を済ませ、小田代ケ原に向かう。

  小田代ケ原;戦場ヶ原の西縁部を湯川が流れ、さらにその西側に広がるこじんまりとした湿原が
 小田代ケ原だ。この湿原を取り囲むように、鹿よけの電線柵が設置されている。鹿が高山植物の
 花を食べてしまうのだ。これにより今ではホザキシモツケやニッコウアザミの群落(7-8月)が再び
 見られるようになった。
  ちょうど反対側まで回り込んだところ(西端)から湿原の先(東側)に、かの有名な「貴婦人」が
 凛と立っているのが見える。今回の旅はこの貴婦人に会うことが目的の一つである。ここまでは
 マイカーが入れないので、とても静かなところである。

  湿原にはまずシラカバが生え、樹木化が始まる。次にミズナラやカラマツが生えてくると日光が
 当たらなくなったシラカバは駆逐され、枯れて行く。「貴婦人」とは凛々しく一本立ちしている
 シラカバの愛称で、数々のカメラマンを虜にしている。やがてはこの貴婦人もカラマツの林にとり
 囲まれ、朽ちていく運命にある。だからなお愛しくもなるというものだ。

  このあたりの湿原は、まわりから木々に占拠され、高山植物などもクマザサにとって代わられ、
 湿原としての姿は次第に失われていく。なお、湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代ケ原はラムサール
 条約で湿原としての保護下になっている。

  その後、さらに歩いて30分ほどで赤沼の休憩所へ。ここで初めて我慢していたビールにありつく。
 ひと仕事?のあとのビールは今日も旨い。

  そしてさらに湯川沿いに、竜頭の滝を下って、茶屋の脇から15時のバスで日光駅へ。

 ※奥日光の湿原は広く、また幾つもの火山に取り囲まれており、その生成もやや複雑である。
 私なりに推察すると、まず男体山・太郎山・大真名子山などの噴火、特に男体山の溶岩流で現在の
 竜頭の滝の部分がせき止められ、湖が形成される。その後も噴火による火山灰や土石流がたびたび
 流入し、湖は埋められ、湿原化していき戦場ヶ原が形成される。その後は西側の日光白根山の火山
 活動?により、戦場ヶ原の西側部分に小田代ケ原が形成される。湯の湖や中禅寺湖はさらにその後
 の火山活動で川がせき止められ、湖を形成。その堰を成すのが湯滝や華厳の滝を造った溶岩流である。

   

●続:高層湿原「霧ケ峰・八島」                   2008.7.28悠遊人

  
 高層湿原の魅力に魅かれ、尾瀬・田代山に引き続き、先週は霧ケ峰・八島湿原を巡ってきました。

 7/26(土)6:53船橋からJR「あずさ」で上諏訪、そこからバスで直行「八島湿原」へ。11:17着
 八島湿原は標高1540m、その広さ43hr(43万平方m)アスピーテの台地に広がる高層湿原である。
 ほぼ12000年前に出現し、日本では最も古いものといわれています。

  湿原を半周し、そこから物見岩、蝶々深山を経て、車山湿原の脇を登り、車山肩へ、行程約2時間。
 ここはニッコーキスゲが咲き乱れ、涼しい風が通り抜け、まさに天国に近い。しばしビールで休憩後、
 車山に登る。40分。

  標高1925m、霧ケ峰の主峰である。頂上には富士山から移設されたレーダーがある。反対側から
 はスキーリフトでも登れ、頂上は老若男女であふれている。蓼科山や八ヶ岳連峰が目の前だ。ここは
 さっさと切り上げ、今宵の宿へ。宿は昨日ネットで見つけた車山のプチホテルである。

  夜間のカミナリと雨はすごかった。昼はいい天気が続いており、ちょうど数日分をまとめた夕立が
 一気に降ったようなもの。下は洪水にならないのだろうか。

 7/27(日)昨夜の豪雨がウソのように今日もいい天気である。車山を迂回し、再びバスで車山肩へ。
 そこから昨日歩いた車山湿原を下り、沢渡りへ。
 このコースは人も少なく、高山植物は豊富でオススメである。そして再び八島湿原の昨日と反対側を
 回り込んで、昨日来た八島湿原バス停から上諏訪へ戻る。きょうのビールも美味いこと。

  湿原もやがては樹木に覆われ、消滅していく運命にある。特に水枯れはその速度を速める。ここに
 も温暖化の影響が及んできている。(雪があまり降らないとか)たとえば、奥日光戦場ヶ原などは
 湿原から樹木の生えた平原に変わっていった姿なのだろう。


●天空の湿原・会津「田代山」                   
2008.7.13悠遊人


 今回は、珍しくもすばらすい湿原を見つけたので紹介しましょう。
 それは会津の奥、旧舘岩村にありました。

 7/12(土)那須塩原から車で約2時間で御池バスターミナルへ、送迎バスに乗り換え沼山峠から
 久しぶりに尾瀬へ入る。木道を登り、下って尾瀬沼の長蔵小屋へ約1時間半。ときどき小雨に降
 られたがニッコウ・キスゲの咲き始めた尾瀬沼周辺を散策し、再び沼山峠へ。そして宿は先日予約
 した湯の花温泉の旅館へ。この温泉には4つの公衆浴場があり、まずは弘法の湯へ。

 7/13(日)宿で頼んでおいた特大のおにぎりを背負い、車で猿倉登山口へ向かう。そこから登り始
 めるのだがこれが相当きつい。約1時間は苦闘の連続。小田代の小湿原を抜け、さらに小1時間。
 一気に視界が開け、まさに天空の湿原が姿を現す。そのはるか先には、残雪を抱いた会津駒ケ岳が・・

  しかし、ここはなんちゅうところだろう。標高1926mの27万平方mもある頂上全体が湿原なのだ。
 尾瀬や奥日光にみられるように、この地域一体には湿原が大小無数にある。しかしその成因は大体
 こうだ。まず火山の噴火により、川がせき止められ、湖ができる。そこに水生植物などが繁茂し、
 湖を埋めていく。そして山の高原に平らな湿原が形成されるわけだ。山の高所に湿原があれば、
 もともとは湖だったと考えてほぼ間違いはない。

  ところが、田代山はそれ自体が火山で周りに山がない。田代山の最高位でも1971mしかない。
 つまりこれはこう考えるしかない。おそらくこの山は大きなカルデラだったのだろう。そこに雨
 や雪が溜まり火口湖を形成した。あとは他の湿原と同じである。水生植物が繁茂していき、やがて
 湿原を形成していったと。積もった泥炭層は平均数十mの厚さはあるだろう。おそらく世界でも
 珍しい地形のはずで、論文のひとつぐらい書けるというものだ。

  かつてはもっと大きかったはずの弘法池も今や直径10mもない。おそらくあと数年で植物に
 埋め尽くされるはずである。

  見どころは数々の高山植物である。白いワタスゲの群落、舞鶴草、オレンジ色のニッコー・キスゲ、
 ピンクの姫石楠花、青い立山リンドーなどなど。興味あるものにとっては涙を流して喜びそうな
 ところである・・・2時間の苦痛に耐えられればの話だが。

●「いい町一人旅」ルアンプラバン/ラオス(2008.4/24-5/3)     2008.5.3悠遊人

      メインストリート               ナイトマーケットの始まり            メコンの渡し              

 ここはラオスの北部 LuangPrabang という小さな町である。十数年前に町全体が世界遺産に指定され、
最近は世界中から旅行者が集まってくる。多くのゲストハウスが建てられており、女性の一人旅も目立つ。

 すぐ町の隣には東南アジア最大のメコン川が流れ、中国雲南省からミャンマー、タイの国境沿いを、
そしてラオスを南北に貫き、カンボジア、ベトナムを経て南シナ海へと流れ込む。町の中央にプーシー山
という小高い山を中心に、町のいたるところに多くの寺院が存在する。そして早朝の托鉢僧がこの街を
有名にしているようだ。

 4/24 11:00ベトナム航空にてハノイへ。約6時間後(時差2時間)ハノイ空港着。約3.5時間の接続
待ちでルアンプラバン(以下LPQ)へ。双発のエアークラフト機には客が10人ほど。約40分のフライト。着いて
みると銀行はすでに閉まっており、まずタクシー券を買い(US6$)、ダウンタウンへ。約15分後プーシー
ホテル
へチェックイン。ホテルは2日前、電話で予約してある。55$朝食付き。

 さっそく街に出てみると、通り自体がナイトバザールになっており、買い物客で一杯である。ホテルも
町もポカラ以来の久しぶりにいい感じである。両替屋を見つけ、チェンジ。10$=8650kip(1円は82kip、
10,000kip=約120円)。
バザールはシルクや人形などさまざまな小物でいっぱい。果物屋も屋台もすべてが面白そうである。

 4/25 6:30起床、まずメコン川へあいさつ。その茶褐色に濁った流れは、思ったほど広くはないが以外
に早い流れ。渇水期のせいもあるだろうが、あと3-4mは水位が上がる時もあるようだ。渡し舟が向こう岸
からオートバイや自転車を積んでやってくる。また観光船や運搬船や釣り船など多くの船が停泊している。
それらを見れば、やはりこの川は見た目よりずっと大きいのだろう。

 一度、ホテルにも戻り朝食。整然と並んだテーブルでの朝食は、焼きたてのフランスパンとハム・
ソーセージ&ベーコン、目玉焼き2個にライチが4個、それにコーヒー、ジュースと豪華である。
壁には日本皇族の写真もあリ、名門のホテルだったようだ。なんせ場所がいいし、敷地も広い。

 10:00プーシー山に登る。20階分ほどの階段。頂上からは町全体や、メコンや空港が見渡せる。この山の
周りはすべて寺院がとり囲んでいるようだ。途中、仏陀の足跡を祭っている祠がある。

 12:00メコン川辺の屋台で昼食。カオソイと焼きそば、パパイヤサラダとビアラオ(ラオスビール)で40,000kip
=500円ほど。ここのカオソイは見かけによらずとてもおいしいのでその後何度も出かけることになる。

 午後、まず昼寝、いつものパターンだ。夕方、明日からのゲストハウス(GH)を探しに出る。メコン近く
のVilla・Champa、部屋数10部屋ほどで新築。ネットし放題、コーヒー飲み放題でUS30$の部屋に決める。
2階の部屋のベランダから真下に朝の托鉢の行列が見える。デポジット10$を払い、ナイト・マーケットへ。

 4/26 7時起床 いつもどおりメコンへ朝のウォーキング。メコンはいつもの流れ、何の変わりようもない。
幅300mX深さ2mX速さ1m/secで600t/secの水量ぐらいだろうか。

 12時プーシーホテルチェックアウト。トクトクを7、000kipで交渉し、昨日予約したのVilla・Champaへ移動。
あせって道を1本間違え、20分ウロウロ探し回るハメに。値切りすぎたようだ。

 午後ツーリストに行き、明日のメコンクルーズを予約。パークウー洞窟まで往復5時間60,000kipだと。
夕方はピザとビールで50,000kip。一人だとどうしても食べ過ぎてしまう。

 4/27 ゲストハウスはホテルとちがって玄関がない。靴は脱ぎっぱなしでロビー(リビング?)に上がる。
部屋にはTVや電話はなく、シャワーもお湯と水が混じり合わないで出てくるが、エアコンがあり部屋は快適。
細かい条件をつけなければ10$前後から泊まれるゲストハウスはいくらでもある。
ここ2日間少し歩きすぎたようで、踵に豆ができて痛い。カッターで水を抜き、バンドエイドを貼っておく。

 近くのカフェで朝食。アメリカンのセットなら24〜30,000kipでどの店でもOK。食後そのままスロー
ボートに乗り込みパークウー洞窟へ。一行12名ほど。インドシナが4名、欧米人5名、台湾人と私日本人1名づつの
構成で上流へ向かう。ほとんどが頁岩層で石灰岩を挟む。その頁岩は一見カチカチの玄武岩ラバーのように
見える。これらが川のいたるところに顔を出しているので、ぶつかったら大変だ。

 約2時間ほど遡り、酒造りの村バーンサーンハイに寄る。米を発酵させ、蒸留して焼酎を造っている。その後
30分でパークウー洞窟到着。といっても鍾乳洞に4000体ほどの仏像が並べてあるだけだ。

 川を下り13時船着場で解散。午後はいつもどおりGHで昼寝。
夕方ワット・シェントーンへ。この寺が一番古く、美しい。メコンとその支流ナムカーンの合流する地点に
あり、いつも参拝客でにぎわっている。ピンクの祠「レッドチャペル」も美しい。入場料など取らないのもいい。
しばし瞑想。寺もいいけど修行僧の棲家もなかなかgood。

   
   ワット・シェントーン「レッドチャペル」             ワットシェントーンの修行僧                    修行僧の棲家                    

 4/28 5:30起床、今朝は托鉢僧の行列を観る。いろんな寺から集まってきては100僧ほどが続々連なって
くる。通りに膝まづいた町の人々が、次々と来る僧侶にモチ米やバナナやお金を与えていく。これが毎日続く
のだ。後ろから付いていくと、昨日のワット・シェントーンを迂回してサッカリン通りに抜けていく。その間30分
ほど。私はこの寺で再び瞑想に耽る。
   

 それから朝寝。なにせ早起きだったのだ。13時からWater Fallへ行くはずがあいにくのスコールで中止。
いつものの屋台でカオサイとビール。ひがなメコンを見て過ごす。

 夕方、再びナイト・バザールに繰り出す。木彫りの人形10$、シルクのランチョンマットは4枚で40、000
kip。タイ産みかんは7個で9,000kip。値切るといくらでも安くなっていくのが怖い。食べすぎ気味なので、
夕飯はここで済ますことにする。フランスパンに鶏肉やキューリ、トマトなどを挟んでケチャップ、マスタード
をぶっかけ10,000kipで腹いっぱいだ。

 4/29 今日も6時に起きて托鉢僧を追いかける。カフェでモーニングを済ませ、トクトクでスイカ寺
(ワット・ビスンナラート)
へ。8000kip。この寺もなかなかいい。そしてバイクTAXIで郊外のマーケット
「タラートポーシー」へ。5000kip。大きいだけでいいものはなにもない。再びバイクTAXIでプーシーホテル。
そこからシーサワンウオン通りを歩いてGHに戻る。

 午後からトクトクと交渉。往復16$でクワンシーの滝に向かう。ドライバーはSOK、一児のパパだ。約1時間
で到着。石灰岩層にできた滝と何枚かの石灰棚。下部の棚はプールになっており、皆が泳いでいる。ちょうど
九寨溝のミニミニ版といったところ。

 4/30 LPQに来てもう1週間が経った。今日も朝がけ小雨が降っている。いつもどおりメコン川伝いにワット・
シェントーンへ。そしていつもどおりアメリカン・ブレックファーストを食べるころスコールがやってきた。
町を歩けば犬、猫、鶏が多い。気候や土地に恵まれてるせいか食べ物には困らないのだろう。物乞いも見かけ
るがさほど切羽詰まった様子はない。仏教の広まる地域にはこういった”豊かさ”がある。砂漠に広まる
イスラムとの大きな違いである。

 午後、メコン支流のナムカーン川沿いを歩いてみる。
夏には寺ごとのボートレースが催されるとのこと。そのため各寺院はレース用のボートを二艘持っている。
もう、特にやることも行くところもない。雨をよけ、幼稚園でしばし佇んでいると親がオートバイで迎えに来
ては一人ひとりと帰っていく。

 みんな帰った頃、チト早い夕飯へ。最後の晩餐。TUMTUM banboo で今まで食べなかったラオス料理をマジメ
に食う。ラープ・カイ、クア・パック、カオ・ニャオ(もち米ご飯)そしてビア・ラオ・・・
目の前には久しぶりに見るスペイン人の美女。そういえば美人はあまり見かけなかった。

 明日はハノイに向かう。
   
    
朝の托鉢(1)                 朝の托鉢(2)                  修行僧 帰る

 5/1 6時起床、ベランダの下にはいつもどおり托鉢僧が歩いて行く。今日はいつもより早いようだ。全員を
見送った後、いつものようにワット・シェントーンからサッカリン通りを歩く。この通りは寺院が多く、静かで
とても気に入っている。
 今日はレイバーデイで両替屋は閉まっている。kipは使い切ったので空港まではUS$でつなぐしかない。

 12:00 迎えのトクトクが来る。20分、US5$で空港へ。

 15:00発のはずが早めに集まったせいか、14:30に離陸。フォッカー70人乗りに乗客15人ほど。
40分でハノイ着。やはり銀行はほとんど閉まっている。日本円は無理でもUS$をチェンジするところが1ケ所。
US50$=約806,350ドン(1円=150ドン、10,000ドン=70円)

ダウンタウンへのリムジンバスを探したがない。ここはミニバス(ワゴン)を使うようである。ぎっしりと12人。
50、000ドン(350円)でホテルまで送ると言う。同乗のカナダ人女性は中国を一周し、バンコク経由でルアン・
プラバンから来たんだと。遠路お疲れさま!

 ホテルカメリアT:最悪のホテルに着きさっそく街へ、空港から途中見かけた旧市街の商店通りが面白そう。
バイクタクシーを拾い10,000ドン(70円)で。ヘルメットを渡され乗り出すのだが、車は少なく、周りはバイク
ばかりなのであまり怖さはない。
 水上人形劇は満員で入れない。そうだ。今日はレイバーデイだ。街のアチコチで仮設舞台を作り、歌や踊り
のお祭り騒ぎ。

 23:00 ホテルに戻るとまず部屋のブレイカーが落ち停電、部屋のスイッチを入れた途端、火花が飛んだ。
1時間後、今度はバスルームの水道管が破裂、水が勢いよく噴き出す。思えば最初から気味悪い部屋だった。
窓がなく、だだっ広い静まり返った部屋。

 電話でフロントに伝えたが、対応悪く、直接フロントに出向き怒鳴りつけた。日本人としてなめられてるのか、
オジさんとして軽く見られたか不明だが、忙しいとか他に部屋がないとか言い出したので、さすがにキレた。
こういう場合は怒鳴りつけるしかない。もちろん日本語でいい。ただデカイ声とオーバーなゼスチャーが必要
なだけ。そうしてup gradeな部屋を獲得。(お薦めはしません)1泊US50$

 5/2 今夜の便で帰るので時間があまりない。タクシー、バイクを乗り継いでホーチミン廟、一柱寺、
孔子廟、
そして玉山祠を駆け足で周り、ホアンキエム湖岸で休憩。そこにあやしげな日本語を話す兄ちゃん
が声をかけてくる。

 ニッコーホテルのドアマンと名乗り、日本語の勉強だといって、ビールを驕ってくれ、さらに街を案内すると
いう。そのうち、案の定ハノイ大学の女学生がバイトで働いているんだというあやしげな店に案内される。
なるほど!ベトナムではこう来るか。ウザイ兄ちゃんに100,000ドンを渡し、ここで別れる。

 今日も水上劇場は満員で入れず、旧市街で買い物をし、早めにタクシーで空港へ、小1時間、交渉200,000ドン。
23:30発のベトナム便は共同運航のJALの機体で帰国。2割ほどの搭乗率でゆっくり眠れた。

 5/3 早朝に着いた成田は雨だった。ジャコメッリの写真展に間に合うだろうか。

ルアンプラバンの印象は

1.ルアンプラバンは欧米人の観光客でいっぱいだ。(町全体が世界遺産)
2.ゲストハウスがたくさんあり、10US$から予算に応じて現地で探すことができる。
3.たくさんの寺院と朝の托鉢僧は見もの。
4.英語が思ったより通じるし、インターネットの環境も一応そろっている。(ネットカフェ等)
5.ナイトマーケットでは怖いくらい値切ることができる。
6.米ドルは1$札を含め必携である。
7.4日もあれば町や郊外の全部を廻ることができる。
8.メコン川を中心に自然に恵まれ、時間がゆっくり流れている。

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2008春スキーは安比へ   (2008.3/18-22)                2008.3.23悠遊人
  

 今年はそこそこの雪が降り、量的には問題ないが、だいぶ暖かい。
安比は八幡平の北に位置し、リクルートが開発したところ。ゲレンデは相当ロングで直線で
3kmほどある。1日5本滑れば15km滑ったことになり、1000mのリフトなら15本分に相当する。
この時期、雪はシャーベットで相当重く、通常の倍ほど疲れました。

 頂上は昨夜生まれた霧氷で木々が覆われ、とてもきれい。遠くには岩手山の稜線が望める。
昼は概ね快晴か、時にガスがかかっている。

 ANNEX泊、JAL三沢からバス送迎、4泊5日で¥44,800也。他にレンタルスキー¥2、000/日、
ゴンドラ1日券¥3,000、夕食は¥3〜4,000と少し豪華に。締めて¥75,000ほど。

 交通は若干不便。ANAで大館空港から、または新幹線盛岡乗り継ぎがある。 

2008スキーはまずサホロから(2008.1.30-2.2)                2008.2.03悠遊人


 
今年もスキーの季節がやってきた。
今回初めてサホロに向かう。スカイホリデイのパックを利用し、いつものメンバーとイザ北海道へ。

北海道のスキーは30回目ぐらいだろうか?
毎年飽きずに来れるのは雄大な景色、ガラガラのゲレンデ、美味しい食事、スキー仲間の存在と
いったところか?

千歳からJRで約2時間で新得町に着く。そこからはホテルの送迎バスで20分ほど。宿はサホロリ
ゾートホテル。加森観光グループらしい。隣にはクラブメッドのホテルがある。全体的にこじんまり
としたゲレンデでよく整備されている。騒々しい音楽がないのもいい。

場内には約3Kmのゴンドラ1基とリフトが5-6本。積雪は1mほどであまり多くはない。晴天率は高い
ようで、晴れ〜曇りの日が多い。
今回も夜に少しづつ降ってくれたので、新雪気分が味わえた。

スキー客は家族連れが多いが、台湾人や欧米人も目立つ。

 ここの特徴は、まず食事が美味しいということ。友人もしきりに感激していた。朝のバイキング
も和食も洋食もかなり期待していい。レンタルスキーはセット1日約4,000円ほど。手前のトマム
よりゲレンデは狭いが滑りやすい。スキースクールなども評判がいいようだ。
うまいものを食べ、のんびりとスキーを楽しむにはとてもいいところ。
1週間ぐらいは過ごしたいもの。

3月は安比に向かう。



                                
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